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アダルトチルドレンから抜け出す方法

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アダルトチルドレンとは

アダルトチルドレン(AC)とは、幼少期に自分が作りだしたり、刷り込まれたりして出来た精神性の事で、本来の自分が持つ性質、希望、願望とは異なるものです。
ACには複数の種類があります。
私はクラウディア・ブラックの分類を使用していますが、どの分類方法を参考にしていただいても構いません。
分類を使用するのは、その性質を知ることで、自分の中にあるACの傾向が想像できるからです。

 

アダルトチルドレンを理解するのに大事な4つの事

ACとは何なのか、という事に関して大事な点を、以下に四つ挙げます。

1.ACは1種類だけではなく、多くの人が複数持っているということ

ACは1種類だけではなく、多くの人が複数持っています。

2.ACは特別な一部の人ではないということ

ACは、一定条件の家庭で育った一部例外的に大人になっても生きづらさを感じている人達のことではなく、多かれ少なかれ全ての人に存在している、0~5歳くらいまでに得た歪んだ精神性です。

3.ACは簡単には手放せない

ACの精神性は本来の自分が持つものとは異なり、後天的に「こうした方が良い」と【自分で選んで身に付けた】歪んだ価値観であって、長い時間を掛けて積み重ねられ固着したものなので、離れ難いものです。

4.ACの影響を強く受けることで生きづらさを感じる

ACの精神性を持っている限り、本来の自分の生き方とは違った生き方をしていくことになるので、人生がなかなか上手くいきづらくなります。

ACと深層心理(潜在意識)

ACというのは、深層心理や潜在意識と言われる部分にある精神性です。
深層心理というのは、よく氷山に例えられるように、水面からほんの少し顔を出している表層心理、表面上の精神に対して、水中にある大部分が深層心理、潜在意識という「自分では自覚できない精神」です。
従って、ACも基本的には「自分で自覚できない」ものなのです。

ACを手放す為のステップ

であれば、どうやってACの精神性を手放すの?
自分でも分からないんでしょ?

という事にお答えしますね。

 

ステップ1.推測する

まず最初は、自分がどんなACを持っているのか【推測する】こと。

深層心理と表層心理

記憶にある辛かったこと、トラウマなどは、記憶にある時点で表層心理でしかありません。
自覚できるトラウマ、辛かった経験を思い出してその感覚を大人になった今の自分で癒す、という事は、深層心理にあるACの精神性にはアプローチ出来てないんです。
では、自分の深層心理に属するACにアプロ―チするにはどうしたら良いのか?
結論から言うと、ACのタイプを理解し、自分の周りにある現在の状況、普段の行動から【推測する】これしかありません。

現在の状況と行動パターンから推測する

深層心理というものは、表層心理よりも人間の行動に強く影響を及ぼします。
今現在、例えば生きづらいと感じている原因がACの精神性にもあるという事は、その精神性に基づいて行動してきた結果が、現在の状況に表れているのです。
普段の行動パタ―ンもまた、ACの精神性を手放そうと努力しない限りは、ACの影響を強く受けています。

 

ステップ2.ブレーキをかける

 

次に、自分にどんなACがあるのか分かれば、そのAC特徴から影響を受けているであろう考え、価値観が「歪んだ精神性である」事が分かると思います。

ACの精神性は、幼少期から繰り返され長年かけて固着してきた物なので、なかなか取り除けない、と先に述べた通りに、例えば〇〇をしたらその傷が癒えたのでACは克服できました、という簡単なものではありません。
しかし、自分に「こういう風な歪んだ考え方をする傾向がある」と知ることが出来れば、その認識で気付いた時に自分でブレーキを掛けることができるんです。

ACリトルナースの例

 

例えばACタイプのリトルナースを強く持つ人が「自分は人の役に立つ事がしたいからボランティア活動をしよう!」と思ったとします。
ボランティア活動、素晴らしい事ですし、誰も悪いとは思いませんよね。

「人のためにやるんだ」と本人は本気でそう思って行動しているんですが、自分のACを知ってしっかり直面しない限りは、実はそれはリトルナースの歪んだ精神性『皆の為にお世話をすることで自分の承認欲求を満たしたい』という【自分本位の行為】でしかないので、そのボランティア先で色んな問題を引き起こしてしまう事に繋がります。

 

ここで気付いてブレーキ

自分にリトルナースの傾向がある、と知っていれば「ボランティアがやりたい」と思った時に、それは自分の承認欲求を満たす目的じゃないのか?と自問する事ができますよね。
実際にボランティア活動をしている時に何らかの問題に当たった時も、リトルナースがある自分を知っている事で、目的が『自分の承認欲求になってないか?』『ボランティアの目的は自分を満たすためではなく、相手を満たすことなんだから…』といった考え方ができるようになります。

これが、AC像に気付いてブレーキを踏む、というイメージになります。

 

ステップ3.推測してブレーキ、を繰り返す

そして最後に、ACを抜け出す為に一番大事なことは、これを繰り返していくことしか方法がない、という事です。

自分の過去の傷を癒したから、長年積み重ねて築き上げてきた歪んた価値観や考え方が、パッと簡単に消える事はありません。
その都度、気付いて、推測して考え「この考えはACだとしたらその逆は…」と翻訳して考えなければならないので、面倒くさいですし、辛いですし、シンドいです。

ですが、繰り返すことでこの発想が流れを覚えて、自分のベースになっていく、という事もあります。
これは年齢関係ありません。
幾つになっても衝撃的な出来事が起こった場合、例えば大災害にあったとか、殺人事件に巻き込まれたとか、そういう想像していなかった大きな出来事があれば、今まで長く培ってきた価値観などは呆気なく崩れ、大きく変わりますよね。
よりエネルギーが大きいものであれば、上書きされていくことは有り得るんです。
大きなエネルギーを掛けろ、と言っているのではありません。歳が幾つであろうと上書きができる、という証左であります。

 

まとめ

アダルトチルドレンから抜け出す方法をお伝えしました。

これは、自分でもある程度はできると思いますが、そもそも自分にどのACがあるのか、という段階で、私もチェックリストなど配布しておりますが、自己診断の場合は自分の承認欲求が入り込んでしまうので、なかなか分かりづらいという事もあります。
生きづらさ解消に真面目に取り組みたい、という方は、是非とも近しい人や専門家など第3者の目線を借りて一緒に考えてみる事をご考慮下さい。

 

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