深層心理の考え方
生きづらさから脱却するのにめっちゃ重要な深層心理の考え方について。
ネット上にも色んな情報がいっぱいあって少し分かりづらい部分があるので、私の見解を説明しますね。
このページを読む事で、深層心理のイメージが付くようになると思います。
深層心理って何?
心をモデルで表した時に、よく見掛けるのがこの氷山のモデル。
このモデルを使って心を分析した時に、水の上に出てる部分(全体の約1割)が表層心理(顕在意識とも言います)、
海中に入って見えない部分(全体の約9割)が深層心理(潜在意識とも言います)と言われています。
表層心理が表面上の精神なのに対し、深層心理はこの氷山の大部分を層構造をなしているもので、その奥深くを特に深層心理と呼ぶ場合もあります。
深層心理と表層心理
表層心理:浅くて小さい領域
自覚できる精神
自分が思ってること、言ってること、体裁、上辺、隠してる本音
深層心理:深くて大きい領域
自覚できない精神
本能的なものの他、誰にも分らない→行動、結果に深層心理が現れる
※深層心理は推測するしかない
深層心理は無意識に行動に出てしまいます。
行動の結果として目の前の状態が存在しているので、人間の行動は深層心理に大きな影響を受けるという事が言えます。
深層心理がその結果を招き寄せるイメージですね。
例えとして、結婚詐欺をする人を考えます。
結婚詐欺師は、優しく振る舞い良いことを言ってくれるけど、最終的には結婚する気なんかさらさらなくて、被害者から金品を巻き上げますよね。
行動に表れている事としては、口では良いことを言いながら実際は、相手から金品を盗る。
これは自覚して意図的にやっているので、実は表層心理としても「自分が良ければ他人はどうでもいい、騙される方が悪い」という感じなのですが、
更に深層心理を浅く簡単に推測するなら、上記の行動から「犯罪者になりたい、結婚したくてお金を出す人間を罰したい、結婚なんかで幸せになれない」などの精神性が読み取れます。
勿論、この推測は安直な物で、深層心理を探る場合はもっと深く掘り下げて行く事が必要ですが、イメージとしては理解できましたでしょうか?
何か大きな問題を抱えている、いつも同じ問題を繰り返してしまう、といった場合には、この深層心理に原因があるので、それを見付ける方法の一つとして私は精神構造分析を行いますが、その話はまた今度に。
同じ問題を繰り返す人の深層心理とは
何か問題が起きるという事は、必ず原因があります。
目の前の現実が深層心理に大きな影響を受けるという事は、その問題は「自分の深層心理が引き起こしている」という事を知るのが大事なんですが、多くの人はこの考えを受け入れられません。
自分の深層心理を分析し考える事=自分に直面することは何か大きな動機が無ければとても難しく、大概の人はその事実を受け入れられずに「そんな事ない!」と反発します。
この反発は壁のようなのでブロックとも呼ばれますが、ブロックが掛かるのも人間の心が持つ正常な反応です。
人間は、これまで生きてきて得た自分の思いや考え方を崩されるものは、その新たな考えがどれだけ有益であっても反発を覚えます。そうでなければ自我が保てなくなるからです。
同じ問題を繰り返す人、大きな問題が良くならない人は、深層心理の中に「絶対に変わらない」という強い意思があると言えます。
ですが、それを当事者に言ってもブロックが掛かり反発される事は必至でしょう。
なぜなら、自分自身に直面することができてないからです。
物事には原因と結果が必ずあって、原因を見直さないと変わらないのですが、原因に対処せず変われない人は以下の経過をたどります。
「私は可哀想なんだ」という被害者のポジションでしか自分を見れない
↓
自分に直面できずますます変われない
自分を直面できない要因の一つに「得している」という心の闇があります。大きな問題や繰り返す問題を病気と捉えれば、一般的に疾病利益と呼ばれるものです。
勿論本人は、得してるなんて全く思っていません。表層心理では思ってないのですが、深層心理ではしっかり得を感じ享受しているのです。
単純な例を挙げれば、ずっと引きこもっていれば、働かなくてすむ、自分の人生に向き合わなくて済む、嫌なモノを見ないで済む…、などです。
変われる人とは
基本的に人間は弱い生き物です。
弱いから目の前の安易な方法に飛びつき、心地良いものに依存してしまい、簡単に楽になれる方法ばかりを模索して、絶対に自分の闇を見ようとしません。私もそうでした。
ですが、一方で変われる人もたくさん居ます。
そういう人は、現実を受け入れて、直面する。つまりは、自分の中にある原因を受け入れて、自分の中の闇を見る事で行動を起こし、変わっていくのです。
どこかのタイミングで弱い自分から脱却しようと切り替わるのに必要なのは、深く自分を知り自分の闇を見て自己を否定すること。
「陰極まりて陽に転ずる」という言葉がありますが、まさにその通りの結果になります。
まとめ
深層心理は無自覚で結果を招き寄せてきます。
世の中や歴史上で「悪が強い」という印象があるのは、この深層心理が表層心理とさほど乖離しないから、というのもあると感じます。
方向性はさて置き、表層心理と深層心理が合致すると、希望した結果に伴う行動ができるわけですから、そういう意味では強いですよね。
何か大きな問題があって、解決したい、変わりたいと思う場合は、自分の深層心理に直面しないとなかなか難しいので、この深層心理の考え方というのを理解することが大切です。
深層心理とはどういうものか、何となくでもご理解いただけたでしょうか?
自分の深層心理を考える時、多くの人は昔の記憶を思いだそうとしてしまいます。
繰り返しますが、思い出せるという事は表面上の精神であり、表層心理です。
表面上の精神で考えても深層心理を考える事にはならないので、どうかその点にもご注意くださいね。